
Works
2017
2018
2019
2020
2021
2022
みみなり 共作
based on our obsessed ears
2023
2025
ドミソの人たち -for a pianist and a vocalist and a tubist-
------------------------------------------------------------

第一回米田恵子国際作曲コンクール応募作品。“ドミソ”のみで楽曲を作るという課題のもとに制作されました。まだ、この作品は初演されていません。
作曲の際欠かせないシミュレーションの作業で頭の中に登場する人物にドミソの人たちという名前をつけて、彼らの音楽性を伴った一連の営みを記譜しました。
“多分、ドミソの人たちにとってドミソは生来の中心音みたいなものなのだろうと思う。それに、彼らにとってドミソの枠は一般的なものより広い。例えば偉い作曲家や音楽の先生が当然のようにノイズやらなんやらと言ってドミソから除外してしまう音からもドミソを見出すことができる。かといって、この世の全ての調べをドミソと認識してしまうような大胆さはない。
よく考えれば、ピアノのCの打鍵音だって、アタックの音はCではないし、鍵盤を離せば残響はすぐ止むし、倍音には他の音も含まれるから残響を聴きつづけているとCの音は他の音に埋もれていくし、サスティンペダルを踏めば他の弦も鳴るし、でもそれを我々はまとめてCと認識するのだから、彼らの感覚はその延長線上に位置しているような気もする。
そういう意味でドミソの枠を踏み倒すこともなく、まさにはみ出してしまった者たちなのだろうと思う。彼らはそれを嘆いたり悲しんだりしているわけではなく、少なくともこの場ではそれがそうであることを許しあっている。ただし、譜面冒頭の言葉はもちろんこれらの意味以上のものを含んでいるだろう。
大事なことは、この曲の中では、彼らにとっては、ただのドミソを奏でて/聴いていて、ただ音楽をしているのだ。” 資料より※C=ドの音



