
About

小栗 舞花
Maika OGURI
作曲家 / パフォーマー / 舞台作家
内的な音楽 ・生まれつきの音楽・原音楽を見つめ続ける音楽家。
学歴・賞歴
吉祥女子高等学校 普通科音楽コース 卒業。
国立音楽大学 演奏創作学科 作曲専修 首席卒業。
国立音楽大学 大学院 音楽研究科 修士課程 修了。
第11回JFC作曲賞(日本作曲家協議会主催コンクール) 受賞。
わたしについて

音楽大学でクラシックや現代音楽を学んでいた学生時代、その傍らで、人と音を介して関わる場に惹かれ、音楽療法における自由即興などの、身体の内側から生まれる音楽に関心を寄せるようになりました。
その音楽には、身体の奥から出る衝動のようなものを感じます。
わたしにとっての芸術とは、こうした言葉で言い表すことのできない内奥のなにかを、どうにかして、かたちづくることにあります。
以降、人が楽器や音と関わる原初的な営みそのものを音楽として立ち上げる作品を創作しています。
ここでは、ヴァイオリンもガムテープも紙も等しく「音を出すもの」として扱います。
・なにが楽器で、なにが楽器でないのか
・その楽器は、どのように発音するものなのか
・上手な演奏とはなにか
・きちんとした発音とはなにか
などなど、わたしたちが日常的に親しむ音楽文化にこれまで根付いてきた理論や慣習は、一旦取り払いましょう。
「今ここ」を生きるわたし(あなた)自身のこの身体から、何が出てくるかをそのまま観察し、ひとつの時間の流れに構成するのです。
わたしたちは、ここまで生きてきた中で、他者やモノとの関わり合いを通して、すでに音楽性のたっぷり詰まった時間を過ごしています。
その時間は、無意識のうちに身体に刻まれています。
そして、そうした個人史をルーツとして現れる音楽があります。
この音楽は、曲という形すら持たない「ただの営み」でありながら、一人ひとりの丁寧な発音の態度が形づくる原音楽です。
うっすらとアンサンブルになったかと思えば、各々が音に熱中して互いを聞いていない瞬間もある—そうした生々しい人間の在り方そのものが、わたし自身の美学にもとづき、立ち現れていきます。
作品が演奏される場

写真:門田和峻

自己表現を追求する演奏家や、
常に新しい音楽表現を追い続ける演奏家によって、
演奏会のプログラムの一曲として小栗作品が演奏されることが多くなっています。
アンサンブル・ノマド定期演奏会で《誰かさんの産声》が取り上げられたほか、
ヴァイオリニストの加藤綾子氏や、フルーティストの菊地奏絵氏のために新作を書き下ろし、それぞれのソロリサイタルにて初演されました。
また、作品のいくつかは「部屋」を意識して書かれており、ご自宅で私的に演奏する方が理想に近い作品もあります。
さらに、演劇作品に音の専門家として関わることもあります。
役者への音楽的アプローチによる発音行為の提案、創作楽器の提供、
登場人物のセリフに心情の二面性を与えるような背景音づくりなど、
目に見えない・セリフではわからない心や情景を音によって表出させています。
その他の活動
共作・ユニット・インプロ
近年、だれかと共に何かをつくる、といった表現者同士の共創活動に力を入れています。 また、インプロヴァイザーとしても活動しており、楽器を限定せず周囲の空間やモノやヒトと交わる「座敷童子スタイル」での発音パフォーマンスを行っています。 【主な所属】 ・2023年に作曲家・山田奈直と「共作プロジェクト緒」を立ち上げ、現在も共同主宰を務める。 ・演出家・熊谷ひろたか、社会学者・鈴木南音との共創ユニット「矢野かおる」メンバー。
舞台制作・サポートアーティスト
芸術公社インターン2024に参加し、アートや演劇の制作現場に携わりました。 制作チームの一員として企画運営やアーティストのサポートを担当し、 作品が立ち上がるまでのプロセスを実践的に学びました。 また、アーティストや制作の仕事を行うスタッフ、インターン仲間との交流を通して、 音楽以外の表現領域に対する理解と関心も深まりました。 現在も、ときおり舞台制作の仕事やサポートアーティストとしての活動に関わりながら、 作品発表にとどまらない「アーティストとしての在り方」を考え続けています。
「音楽療法を受ける」という実践
2025年6月より、自由即興を用いる音楽療法(分析的音楽療法)を継続して受けており、 内的な音楽を取り扱うことについての研鑽を積んでいます。



