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Works

誰かさんの産声 -8台のオグリフォンのための- 
first cry of a stranger for  8 handcrafted spring drums
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“8台の大きめの手作りスプリングドラムを空間配置して上演する作品。このスプリングドラムは、初演時に奏者によって「オグリフォン」と名付けられた。

オグリフォンを抱えた奏者たちによって「今ここ」に音楽が生まれる瞬間が引き起こされる。演奏には、次のような音楽性のある行為が含まれる。まわりの音やリズムに反応し、返答のように返してみたり、行為を真似てみたり、タイミングを同期したりする行為。あるいは、 そうした繋がりをあえて崩したり、新しい要素を提案する行為。楽器の大きさや重さからくる不安定さにも関わらず、演奏の過程で純な倍音を見つけることに夢中になり何度も繰り返す行為。さらに、それを筒のなかで育て拡声する行為など… そうした人間的な営みの一つ一つが積み重なった時間の結果として、この一つながりの音楽が立ち現れるのだ。”  第11回JFC作曲賞応募時 楽曲解説より

 

第11回JFC作曲賞コンクール受賞作品。応募の制約上、12分の上演内容になりましたが、1-2時間ほどの長編作品にすることも考えています。

 

愛文鳥の別れを知るために(2020)に続いて2作品目になる会場全体を包囲する空間配置による複数の同一楽器(厳密には素材がやや異なる)での作品です。ただし、愛文鳥とは、舞台のセンターに立ち、スポットライトを浴びる人間がいないという点が異なっています。この配置の醍醐味は、まるで群のように奏でられる音響に包み込まれる体験にあると考えています。

また、オグリフォンは、樹海になりたくて(2020)でも使用された楽器です。素材に紙やゴム等を使うことや、楽器の大きさを可能なかぎり大きくしたこと、バネを手巻きという不精密なつくりにしたことで、楽器として音を奏でられつつも、その音は既成の西洋楽器よりも鈍く響き、コントロールも難しく音(振動)を探す作業がより求められるようになります。



動画

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